ドライフラワーを赦せるきがした。

子供達から貰ったカーネーションをじっとみる。
時間の赦すかぎり眼に映る場所におく。
赤いのと、ピンク色のと、可愛くていとおしくて思わずニッコリしてしまう。と同時に、恐ろしく切ない気持ちに襲われる。だんだん萎れて小さくしぼんでしまうことを知っているから。散々華道もしてきたし、仕事にも花は毎日使ってる。
だから、花は生しか興味ないし、ドライフラワーもプリザーブドフラワーも嫌悪するほどキライだった。
花のミイラ、花が可愛そう、セコい、潔くない、見た目が良ければ良しの第一命が宿ってない、と切り捨てて来た。でも初めて、ずっと枯れないで、みずみずしいままの姿でいてほしいと願ってしまった。ドライも、プリザーブドも、今でもこれからもきっと好きになれない。でも、作らざるを得ない人がいることは、よく理解できた。この可愛くて幸せな気持ちを胸のど真ん中に刻む。