真夜中

真夜中なのに、寝てないよ。
めちゃめちゃに仕事したのに何故か勿体なくて眠れない。眠りは小さな死みたいだなって時々思う。でも、それが恐いから眠らないんじゃないのよ。もったいなくて眠れないみたい。今日が終わってしまうのが勿体なくてちょっと、寂しいような不思議なきもち。身体は疲れて頭もぼんやり。今、この時間は、誰にも期待されない、義務も感じなくていい、貴重な自由時間。私の心が飛び回れる時間。寝るまえが一番すき。この時間を引き伸ばすため、ゆらゆらゆったりと、生きてる感を味わうの。
だれかに気を遣わないで生きるなんて、きっと私は呆けてしまう。一人で読書する。音楽を聴く。美しいものにどっぷり、誰にもじゃされずに浸れる時、幸福に包まれる。純度の高いものを見つけて触れたとき、また明日を生きるエネルギーになるの。